昔から貝はハワイの文化にとって重要な意味を持ってきました。海に囲まれたこの島々は自然の恵みである貝に色々な恩恵を受けてきました。キャプテンクックの舟がハワイに上陸したことを 島民に知らせたのは大きなホラ貝の音色でした。昔ヨーロッパの探検隊はハワイで大量のシェルレイの見本を発見したとの記録があります。その内の何点かは持ち帰られ博物館で保管されているそうです。遠い昔より作り続けられてきたシェルレイあなたはご存知でしたか?
海に波で洗われ、ニイハウ島の海へと打ち寄せた貝でニイハウ島の女性が作ったものが本当のシェルレイです。ABCストアで売ってる、3本99セントのものと一緒にしないでくださいね。でも、あれは、あれでなかなか可愛いものです。大量に買い込んでノレンを作った人を私は知っています。素晴らしいノレンにでき上がってましたよ。
このレイはまず、貝拾いからはじまります。ニイハウ島の女性は波の荒れる冬の間に貝を拾います。高い波が砂浜へ大量の貝を打ち上げるからです。拾った貝は家へ持ち帰り、乾燥させ、種類や色や大きさでより分けてゆきます。荒れる波にもまれた貝はきれいに輝き、また自然に穴が開き糸を通せるようになるのです。(ハワイ語で穴のことを「puka プカ」といい、自然に穴の開いた貝をプカシェルと呼んでます。)
ビクトリア王朝のころ、ここハワイでは王族の女性達の間でシェルレイは真珠のネックレスと同じくらいの人気を誇っていました。王族の女性達は、時間がかかるシェルレイの完成をどんな気持ちで待っていたのでしょうか?