昔、ハワイの人々はたくさんの色とりどりの鳥がいる森に住んでいました。そして、芸術品といっていいような鳥の羽を使った様々な装飾品を作っていました。その装飾品は王族しか着用を許されていませんでした。
ことに、希少価値のある黄色の羽を王族の色とし珍重したそうです。様々な装飾品の中で王族の女性はレイの着用だけを許されていました。
このレイもまた完成までに大変な労力を要するレイでした。なぜならば、材料である鳥の羽を集めるのに大変時間がかかるからです。黄色が欲しいならこの鳥の羽根のまわりとしっぽのところだけ、赤はこの鳥、などと細かく決められていたからです。
鳥を捕まえる専門の人が山へ入り、その鳥の習性などに応じた羽を痛めない捕獲方法で捕らえます。それぞれのレイに必要な色の羽を取ったら、逃がしてやるのです。羽根が集まったら今度はレイの形にしていきますが、細いヒモ状のもので一本づつ編み込んでいきます。募金の赤い羽根を何枚重ねたらネックレスになるか想像してもらえばどれだけ時間がかかるか想像できるでしょう。
このレイも技術的にも作れる人が減ってきているそうです。フェザーレイの手芸キットを売っているところもあります。一度試してみてはどうですか?